階段は、風の流れを作り光を落とす装置です。

大きな吹抜けはダイナミックで空間に拡がりをもたせる一つの道具ですが、大きな吹抜けを設けられない場合でも階段という装置でそれに代わるダイナミックで機能的な空間構成が可能となります。階段は上と下をつなぐ大切な装置ですが小さな吹抜けでもあります。 空気の流れを作り、上階から下の階へと光を落とすことができます。 今回の家でも階段をそんな光と風の装置として捉えました。 リビングから上へあがる階段は、大きなリビングの一番北側に設置。 階段の廻りには本棚を配し、階段に座って好きな本のページをめくることもできます。 上からは、ハイサイドライトの光が注ぎこみ、階段を介して1階の奥の部分へと注がれます。 窓は開閉可能で、したからの気流がここから抜けることで風を起こすこともできます。 うーん。階段は奥が深いのです。 手すりは、建物と人が握手するところですから、内部では特に優しい感じが良いですかね。