フランクロイドライト マリン郡庁舎 ワクワクするエントランス

フランクロイドライト設計の建物は、流れる音楽のように空間が変化していき、そこに身をおくことで、いつも心がワクワクします。次に何が待っているのだろうかという期待感とそれを裏切らない感動を呼ぶ空間。決してそれがわざとらしくなく、建物の機能と性能を含めた理論的にも納得できる突き詰められた空間であるところが、素晴らしいと思います。単なる設計者の遊びで終わらないので、その建物に関わる全ての人の心をつかみ取るのです。やっぱりこれが本物の建築だと思うのです。 さて、マリーン郡庁舎のエントランスですが、大きなアーチのトンネルの真ん中に上部から光が入るスリットがあり、その開口に沿って設けられています。 道路と直角に設けられたスリット 光の道を進みます ゴウジャスな金色の門があり、真ん中に上へと昇るエスカレーターがあります。 光の筒に向かって昇ります このワクワク感はたまりません。 登っていくと明るいスリットの柔らかい空間が現れます。 ウーム。感動!優しい円形の手すりと4階までの明るい吹抜け空間。長いトップライトの屋根。せり出した4階部分のライブラリーの円形壁が視線を優しく受け止めます。 昇ってきたエスカレーターを見下ろすとこんな感じ。