ジェフリー・バワ クラブヴィラ(3)白い壁と木製サッシ、階段木の美しいコントラスト

素材は建築の良し悪しを決める重要な要素です。いくら建築空間すなわちボリューム、プロポーションが良くても素材の選択を間違えると、意図した建築とままったく別の代物になってしまします。建築はそんないろいろな要素の集合体ですので、考えることは多いのです。 さて、このバワのヴィラですが、白い壁、柱そして天井は塗装仕上げ。その中に組み込まれたサッシや階段手すり等は木、屋根は瓦。それら自然素材が白いボリュームの中で光って見えてきます。まるほどと思いますね。 ダイニングですが、この部分を外から見ますと 2階はゲストルーム 白い壁に映える2階ゲストルームの木製サッシが美しい。腰壁と一体になっているので、そこがまたアクセントとなっています。開口部に関して参考になるデザインです。 もう一度ダイニングへと戻ります。 ここはダイニングの受付部分 白い空間の中に置かれたクラッシックな家具 その奥の壁の天井との間はスリットになっていて、そこからも光を感じることができます。考え抜かれたディテール。この左が階段室 ここも白い壁天井に美しい木の手すり。手前に厚い板のカウンターがあり、 見上げますと 屋根の垂木が美しいラインを見せてくれます。 外が見えて、内外部があやふやでどこから外でどこから中かわからない 中間領域のような階段。 日本だとガラスが入るので、ここまではできませんが、参考になる階段ではあります。