ジェフリー・バワ ヘリタンスホテルアフンガッラ シンプルで力強い木手すりの階段
シンプルイズベストという言葉がありますが、建築を構成する部分で階段というやつをこの言葉のように設計するのはなかなか難しいのです。特に手すり。機能が機能なので、つい安全性を重視してちょっと線が多くはいります。このアフンガッラでみた階段は、ああこれで良いんだと思わせる綺麗な階段でした。
こうして階段を上ると、向こうまで視線が抜けていきます。
気持ち良いでしょう?
手すりは太いシンプルな太い一本の木
脇の壁にはアートが描かれ、飽きさせません。建築家は白い壁で階段そのものを主張させることが多いのですが、このようにアートを融合させることで、階段の昇り降りが楽しくなります。建築家のひとりよがりはやめた方が良いですね。
手すりとそれを支える手すり子が同じ部材。
実にシンプルなんですが、なかなかここまで思い切ったデザインができません。
シンプルな中にいろいろ試行錯誤の格闘があるんです。
階段の床は黒い石。木と石。自然素材をそのまま表現しているので、人はホットした気持ちになるのかもしれません。