地下鉄心斎橋駅 阪急ターミナルコンコースアーケード
昔小さい時に行った心斎橋の御堂筋線地下鉄駅や、阪急コンコースにあった豪華なアーケードは、今も記憶の片隅に残っています。子供の心にも残る記憶。それが残るほどにこの駅のプラットフォームやコンコースは力を持っていたのだと思います。御堂筋線心斎橋駅は今も現役。1933年開通した御堂筋線は関東大震災からの教訓でより安全である地下鉄化され、水の都大阪の川の下を通る深度の大きな地下鉄となりました。その深さを利用して各駅の天井はボールト天井となり、今に至ります。照明器具も蛍光灯を上手くデザインしてシャンデリアのような印象をもつものとなっています。
一方阪急電鉄のコンコースは新しい阪急デパートになった際、取り壊されました。ただ、そのデザインはデパート最上階のレストラン天井に生かされ、今もその空間は味わえます。
ただ、やはりこのデザインは当時の人で賑わうコンコースの為にデザインされたものであり、照明ももっと落ち着いた照度であったと思います。人が移動するなかでこの空間で出くわす感動はもうここにはありません。当時の阪急の力と本物を求め、それを作り出した人達のエネルギーはやはり相当なものであったんだと思います。
新しいデパートには大きな吹抜け広場みたいなものも造られていましたが、あまり感動のないものでした。