谷口吉生 京都国立博物館 障子をイメージするファサード
日本建築の丹精さ、モデュールに込められる統一感、縦横のバランス、水平垂直の作り出すリズム等々日本建築の美しいところを言い出せばきりがありませんが、この京都国立博物館のファサードは、障子をイメージさせるまさに日本らしい建築。
研ぎ澄まされたディテールに裏付けされたプロポーション抜群の洗練されたガラスカーテンウォール
水盤に跳ね出した黒い石の床は桂離宮の月見台を連想させます。
この静寂さはどうでしょう。大きくはね出したフラットな庇とそれを支える細い柱。抜群のプロポーションで迫ってきます。
水盤に石の床が出ているところは、ガラスが透明で内部から庭が見えます。
時間を忘れて庭を見るのも良いです
外部と内部展示室との間に設けられたバッファーゾーンですが、この中間領域的空間もまた日本建築の持つ特徴の一つです。