前川國男 弘前こぎん研究所(木村産業研究所)細いスチールサッシの明るい開口部

さて、中にはいります。この建物のメインはやはりこのエントランス部分。跳ね出した回廊バルコニーの真ん中の吹き抜け部分から沢山の光がエントランスホールへと注ぎ込まれます。 正面のガラス大開口。スチールサッシのラインは細く、シャープで美しい。 90度右に回り、玄関扉から中に入ります。 ガラスで囲まれた前室は、寒い地方の風除室にもなります。 中に入って風除室を振り返ったところ。 そして光で満たされる白い壁・天井の玄関ホールがここです。 右側には2階へと昇る階段 大きなガラス開口部からの光で満たされる明るくモダンな玄関ホール バルコニーによって一つの間を作り、内部においてもそのバルコニーからの光による明るい空間を創り出す。簡単な構成ながら見事な効果を生んでいます。 縦と横のスケール感も実に気持ちが良いです。 ル・コルビジェから学んだモダニズムの建築がまさにこの弘前で花開いたんですね。素晴らしい。