前川國男 弘前市民会館 コンクリート打ち放しの環境に溶け込む建築
弘前市民会館です。管理棟とホール棟の2つのボリュームを長いエントランスポーチがつなぐ構成です。この長いエントランスポーチの上も通路として利用でき、廻りの自然を思いっきり楽しむことができます。久しぶりに見るコンクリート打ち放し建築ですが、型枠の木肌をそのまま表現したもので、自然となじむのが解ります。大きなボリュームですが、開口部により、その塊を文節することで、威圧感はありません。
道路からの入り口。正面に見えるのが、管理棟の打ち放し建築
公園のほうに回り込みますと、全容が見えてきます。
左の建物が管理棟で、そこに長いエントランスポーチが伸びていきます。
そのエントランスポーチのもう一方がホール棟
ホール棟の外壁
1964年の竣工とは思えない、美しさ。
管理棟を見たところ
エントランスポーチには外部階段からもアクセスできます。
シンプルな構成ながら、奥深い造形
このボリューム感、存在感は、忘れていた感覚で、まさに建築の持つ力強さを想い出させてくれました。
エントランスポーチの上に上がったところ。見えるのは、管理棟で正面はレストランになっています。コンサートなどが行われた時には、このエントランスポーチは多くの人で賑わいます。市民会館を訪れると、ワクワクするのが解ります。
こちらはホール側。繋がっているので、レストランからホールへと2階のこのブリッジを介して移動できます。何だか演奏前にレストランでお茶をして、この緑が見えるブリッジを渡って音楽を聴きに行くなんて想像しただけで楽しそうじゃありませんか。