ふるさとあおもり景観賞 民間建築部門最優秀賞にみちのく銀行むつ支店が選ばれました
昨年完成した青森県むつ市のみちのく銀行むつ支店が、ふるさとあおもり景観賞の民間建築部門で最優秀賞を頂きました。
ある程度の規模がある建築は、都市や街並みに対して大きな影響力があり、設計した建物が景観に対して高い評価を頂いたことは何にもまして嬉しく思います。
昔からある街並みに対してはその場に溶け込むことを、新しい街並みや混沌としたところには、整然としたものや、インパクトがありながらもあたかも昔からそこにあったような建築を目指していますが、そんな考えが実を結んだのかもしれません。
今回の建物ではみちのく銀行さんから、むつ市のお客様が、気軽に下ばきで訪れることができるような市民に開かれた銀行にしたいという要望が最初にありました。いかに使い勝手がよく、働く銀行の人も気持ちよく仕事ができるか等を皆で話し合いクリアーにしながら、建物完成までこぎつけたわけです。
建物を造るためには、それこそ施主の想いや経済的諸条件が揃い、良い技術者や職人さんの多くの手を通じてようやく3次元として現れるわけでして、まさしく、建築はプロジェクトに携わった人々のエネルギーの結晶だと思います。これからもひとつひとつ想いをこめながら設計していこうとあらためて思いました。皆さんに感謝です。
丸い建物は、丁度道路の角に沿うようにしています。
また、すべてのコーナーも丸くして、角のない優しいイメージの建物にしました。
冬の白く覆われた北の大地に行燈の暖かさを提供できるように窓はスリット状に配置しました。
お客様のほとんどは車での来社なので、駐車場側も正面と言えます。この建物は裏面のない建物なんです。
白い優しい全体像の中で、玄関だけはそれだと解るようにみちのく銀行さんのカラーであります緑色の庇と、風よけ壁としても使える立て看板を設けました。
こちらは、道路交差点側の入口
この投稿へのコメント
ナイス!
アッパレ!!!
ありがとう!やりました!
住宅の設計だけだと、なかなか賞は取れないから、貴重な経歴になるね。おめでとうございます。あやかりたいものだ。