アルヴァ・アアルトのアトリエ 白い壁で囲まれた静かなアトリエ
今回の建築視察は、北欧の建築家アスプルンドとアアルトの建築を中心に建物を見学するのが目的でしたが、まず訪れたのがフィンランド建築界の巨匠アルヴァ・アアルトのアトリエです。1954年から55年にかけて造ったもので、自宅での設計事務所スペースが手狭になり、自宅近くに新たなアトリエを設けました。この時、多くの公共建築、大型の物件を抱えていたので、多くのスタッフと作業スペースが必要になったからです。
道路に対して、白い壁で囲まれた静かな閉鎖的な外観
木陰が白い外壁に映り、絵のような美しさ
白い壁を回り込むようにして入って行きます。
コーナーの壁にある表札
そして下っていきます。
建物側から道路側を振り返ったところ。
壁は一度切れて、内庭に続きます。そして木のガレージの扉
開口寸法が大きいので、斜め材で吊った扉
所員はよくこの中で、模型製作をしていたそうです。
玄関扉 暖かい木の扉です。扉に付く取っ手は、同じ形をしたものが縦に2連で付いています。少し斜めにずらしたフォルム。握りやすい形状であり、しかも力を感じる取っ手です。
シングルの取っ手。人が建物に最初に握手を交わす大切な部分。なんとも言えない柔らかいフォルムで人を迎え入れます。この取っ手を見たらアアルトの設計した建物と解るぐらいのトレードマークでもあります。