アルヴァ・アアルトのアトリエ 柔らかい布天井がある家庭的なダイニング

もう一度1階のエントランスホールに戻ります。階段を下りてきて玄関を見たところ。 右側には事務所受付スペース。奥左がトイレとクローク そして手前左には昔食堂だった部分があります。 事務所員のダイニングは増築されてさらに奥に作られました。 さて、この部屋の開口部に注目 まっすぐな窓ではなくて、光が射す方向にギザギザにデザインされた窓で、最大限光を採り込むことができます。 その部屋の奥に洞窟のような通路が やわらかい曲面壁に沿って一旦白い廊下を通り、ダイニングに入ります。 仕事モードから一旦気持ちを入れ替えてリラックスできる食事スペースへと誘います。 ダイニングスペース 白い部屋に木の家具。そして天井には柔らかい布が貼られ、暖かい家庭にいるような雰囲気。気持ちが緩んで、リラックスできるスペースです。 この一番奥がアアルトが座る席 一番奥の席から入り口を見たところ 部屋は長方形ではなくて、台形になっています。その為かしこまった固さが無く、流れるような柔らかさが感じられます。 こうして少し壁をずらすことで、人の感情にはまったく違う感覚を生み出すことができるのです。 キッチンとダイニングを区切る食器棚 勿論アアルトの設計