フィンランド国民年金協会 連続する大きな2重ガラスの三角形トップライト アアルトの世界
なんと言いましても、このフィンランド厚生年金協会ホールの目玉はこの大きな三角のガラストップライトです。フィンランドのヘルシンキという環境的に厳しい土地においての断熱、メンテナンス、遮光を考慮に入れたアルヴァ・アアルトのトップライトデザインの答えは、2重にすることでした。
外の雨や雪を防ぐガラスと中のガラスの間にペンダント照明が組み込まれ、遮光装置もあります。さらにメンテナンス通路も完備。それらを何の違和感なく、宝石のように構成した見事なトップライトです。
ペンダント照明に燈が入りますとこんな感じ。夜は光がガラスに反射してそれはまた美しいでしょうね。
2階に上がるホール一番奥にある直通階段。ここの木の手すりのデザインは、柔らかさと言うよりかしっかりした感じ。
コーナーにある談話スペース。家具の照明も全てアルヴァ・アアルトのデザインです。このあたりは、住宅にある暖かさを感じます。
そしてこのホールには、この年金会館で用いられているアルヴァ・アアルトデザインのタイルや取っ手の見本が展示されています。
執務ブースの取っ手や、ボーダーのディテールが解ります。