アルヴァ・アアルト美術館 アアルト設計の建築コンセプトが一目でわかる素晴らしい展示の美術館

建築の美術館ですが、アルヴァ・アアルトがどのように考えて設計したかそのコンセプトやスケッチ、そして模型が建物毎に実にうまく展示されていて解りやすく、しかも建築の素人にも楽しめる内容になっています。展示パネルの色や文字も美しく、一つ一つが作品という感じ。しかもセンスが良いです。 階段を上がった左には実物大のインテリアレイアウト この部分にはアルヴァ・アアルトが多くの建物で用いてきた丸いトップライトが付いています。 そして展示室ですが、壁に沿って作品が並ぶのではなく、立体的にパネルが配置。その展示室には大きなハイサイドライトから光が注ぎ込みます。 右の展示ではアアルト独自のデザインであるゴールデンベルのペンダント照明が実物大で展示されています。 展示パネルは、可愛い足が付いていて、移動もできます。この床から浮いているのも重さが感じない理由ですね。床の光がずっと奥まで見える。面白い 奥の壁はうねる木の壁となっています。 アルヴァ・アアルト設計のホールに見られる山の稜線がつながったようなデザイン アアルトが家族と共に夏を過ごした実験住宅でもある夏の家 今回は残念ながら行けませんでしたが、その夏の家の立地状況など模型が示してくれます。 そしてこのアルヴァ・アアルト美術館の2階平面図 扇形の開く平面がよく解ります。空間もこのように自由に拡がっていくので、とても大きく感じることができますし、気持ちが要のです。角が無い建物はこんなに優しいのですね。