フィンランド タンペレ大聖堂 神の世界と人の世界を分ける石の塀

タンペレの大聖堂の周りには石の塀が廻っていて、この塀の中が一つの神の領域となります。 日本の鳥居もそうなんですが、遠く離れた地においても何だか考え方は同じなんですね。塀の石は丸い石です。これは外の世界に対して優しさを表現したものかもしれません。 6か所の内の一つの入り口。外の塀の石は丸く、大聖堂の外壁は四角く石を加工して積んでいます。明らかに領域を意識させます。 石の塀の中の中間領域 聖堂を囲む石の塀の中に入口を示す三角屋根がありそこが公園側からの入り口。 そして聖堂正面のアーチの門から中にはいります。 その門をくぐると正面には石の壁で縁取られた入口が姿を見せます。 この入口扉回りの石の装飾壁は見事。左右対称の屋根の架かる塊とその左右の小窓。その小窓の下の流れるような局面水切の壁面。そして見上げると大きな丸いステンドグラスの入った窓。圧倒されます。 振り返った塀に設けられた門型入口。神の世界と人の世界を分ける門です。 中に入りますと、丁度ミサが行われていました。 側廊の部分も広い。最大2000人を収容できる大聖堂です。 2階の床や屋根を支える柱は太く、安定感安心感を感じさせる造形がなされています。