アルヴァ・アアルトの初期のモダニズム建築 トゥルクのトゥルン・サルマト新聞社

アアルト初期の建物で、新古典主義の建築からモダニズム建築へと作風が転じたのは、このトゥルン・サルマト新聞社からと言われています。 街に面するファサードは、白い箱に横連窓のサッシ。そして玄関回りの階段部のガラス開口部が特徴です。大きな壁面には、道路の反対側から映写装置で壁をスクリーンにして映像を街の人に見せるというような事も考えられていました。 そして、やはりアルヴァ・アアルトが只者では無いと思わせるのが階段室 正面ファサードの扉を開けますと、まっすぐに伸びるきれいな階段が現れます。 階段の途中にも事務所に入る扉が右に見えます。 そして、最初のフロアー さらに向きを変えて昇っていきます。 階段を半分上がったところに、大きなガラス開口部があり、ここから階段は二手に分かれ、真っ直ぐ昇る方と折り返して昇る方に分かれます。 踊り場が面白い 階段の駒かな部分ですが、踏面の斜めラインのタイルといい、巾木のアール面といい、ドキッとするデザインです。 今でも現役でバリバリに使われているモダニズム建築。 やっぱり、気合が入った建物は大切にしないと。というか簡単に機能が古くなったからと言って壊されるのではなく、街の人に愛され、使われ続けている建築ってうらやましいです。