レインボーのガラスが入る祭壇 トゥルクの復活礼拝堂
祭壇とその後ろの壁一面に優しい光を採り入れるのは、天井一杯に開けられた開口部。そしてその中に組み込まれた2重のガラスです。ガラスは薄い色の付いたガラスでレインボーのようないろいろな色がまじりあい、優しい光となって祭壇に注ぎ込まれます。
その優しい光が祭壇後ろの壁の十字架を優しく照らします。
これだけの大きな開口部を細い枠で支えているので、枠の影は気になりません。トゥルクの復活礼拝堂が、ブリュッグマンの最高傑作と呼ばれる所以の一つがこの大きな開口部ですね。
大開口部の反対側の壁にはキャンドル台がストレートに十字架の方に向かって並びます。
しかもキャンドルは、壁に取り付いているのではなく、一段低い天井裏から跳ね出すように設置されています。大切な壁に余計な影を作らないということでしょうか。
天井部分の祭壇の領域を分けるアールの壁。壁と天井の境が無く、ひとつながりになります。
外観はこのようにシンプルです。森の中にひっそりと佇む。
再び中に
祭壇脇の出入り口は四角い箱がガラスに貫入するデザインです。
そして足もとの床段差を解消する階段は流動的なデザインとなっています。