ウイリアム・メレル・ヴォーリズ設計 明治学院白金礼拝堂
明治学院の白金礼拝堂は完成して100年となりました。100年ですから竣工したのは1916年大正5年。関東大震災、世界大戦を経て今に至ります。100周年にあたり記念講演が行われ、ヴォーリズ事務所の芹野氏による礼拝堂に関わる人々の歴史を聞くことができました。100年という年月には多くの人がこの礼拝堂と何らかの関わりがあり、その一人一人の歴史がその空間に刻まれています。建物を設計したヴォーリズは、宣教師として日本を訪れ、近江で英語の教師として働きながら宣教活動を行い、やがて設計事務所を開設。外国人避暑地である軽井沢ネットワークにより、日本の各地に暖かみのある多くの建築を残しました。そして日本人の妻となる一柳満喜子との結婚式を挙げたのがこの白金礼拝堂だったそうです。
まずは外観
そして内部へ。
正面
袖廊は、1931年の増築これで200名増席になりました。
黄色いステンドグラスが空間に暖かさをもたらします。
反対側の袖廊
振り返って玄関側を見ます。
上部のパイプオルガンは1966年に設置されたもので、ドイツ・ヴァルカ―社製
腰板と屋根はダークブラウンそして白い壁
コントラストが効いた落ち着くデザイン
この礼拝堂の前に建っていたミラー記念礼拝堂の資材を基礎に利用して壁には煉瓦を積み、屋根はハサミ型架構(シザース・トラス)による力強い構成です。