風が抜ける部屋と、光が天井から注ぐアトリエ 林芙美子邸
林芙美子が何度も京都に行って建築を学んで建てた家というだけに、いろいろな工夫が見られます。この寝室、次の間、書庫と続く配置も間仕切りを開けると南から北へと風が抜け、気持ち良い一間となります。寝室は、夫の寝室。次の間にはインド更紗を貼って造った置押入があり、華やかさを醸し出しています。
中庭を挟んだ配置。照明器具もお洒落
寝室
屋根の勾配に合わせて、天井の庭側の仕上げを変えており、天井に流れを生んでいます。
中庭方向に開けられた出窓
畳に座ると丁度良い高さで、開放感があります。船から中庭をながめるような感じです。
そして小間。日本家屋の落ち着いた自然色の中にインド更紗の赤が映えます。
アトリエは夫の為のものです。天井から自然光が入る仕組み