淡い煉瓦の外観を持つ落ち着いた建物 森鴎外記念館

文京区の団子坂をのぼると、コンクリート色の建物が見えてきます。森鴎外が、家族と住んでいた場所に建てられた森鴎外記念館。 外壁は、趣のある煉瓦。実は一度貼ってから職人さんの手で削ったという力作。 人の手による痕跡と言いますか、機械ではなく、やはり人が作るとそれが何となく伝わるのです。そこが人間の面白いところ。暖かみや想いを感じることができるのですね。 外部の上部のルーバーの奥は、植栽を施されたベランダになっていて図書室などの諸室が面します。 こちらは団子坂からの外観ですが、奥の住宅地側にもエントランスがあり、上手くつながっていて、緑を介して中へと誘われます。 建物の左側から奥に進みます。。 大きな銀杏の木がアイストップになっています。 更に進むと緑は、地下まで伸びていきます。 こちらは住宅街がわの入口 閑静な住宅街に対して圧迫感の無いさりげない入り口が迎えてくれます。 この扉の下の石床は、むかしからのもの 中に入ると緑の庭が現れます 団子坂の方向に進むスロープ ここだけは、外の喧騒から離れた静かな空間が拡がっていました。 敷地環境を上手く設計に採り入れた大人のデザインです。 設計者は、陶器二三雄氏