鎌倉 一条恵観山荘庭園 奥行を感じる素晴らしいエントランス

鎌倉の報国寺のすぐ近くに一条恵観(いちじょうえかん)が残した山荘があります。江戸時代初期の公家であった一条恵観は後陽成天皇の第9皇子で関白・摂政を2度務めた方。その一条恵観が京都西賀茂の広大な敷地に設けた山荘が、戦後鎌倉に移築されて現代にいたっています。文化芸能に精通していた一条恵観は、自然を愛し、自然の美しさに癒しと美しさを求められたといわれ、この鎌倉の山荘と庭園にもその面影が伝えられています。庭園は新しく造園整備され、御茶所も新たに設けられています。そのまずはアプローチ。門を入ると、正面に受付があります。その左、入り口からの軸線上に開口が放たれ、その奥に中庭が見え、遠景には鎌倉の山の頂が見える、絵になるエントランス。ここは別世界と思わせる空気が流れていました。 低い庇と薄いシャープな軽快感のある屋根。先が見えるワクワク感。美しい! 一旦暗くなって先に中庭の明るい緑の光線が目に飛び込みます。 好きですねー。この感じ。 一旦入って中庭を眺めながら右へと庭を見ながら廻りこんでいきます。 中庭。 庭の向こうには茶室があります。門・庭・玄関・中庭・茶室と庭と建物が連続することによる奥行感が良い。 この玄関部分だけでも非常に勉強になります。