秋空に映える東京カテドラル

もうすっかり秋ですね。 空気が乾燥していて気持ち良い。空も抜けるような感じ。空気もヒンヤリとして朝から木が引き締まります。芸術の秋、読書の秋。あー最高。 空を見てたら、なぜか丹下健三設計の東京カテドラルに行ってみたくなって、見てきました。数年前に外壁というか屋根というか外観を覆う金属版をリフォームし、今は新品のような輝きを放っています。空の青が反射して綺麗。 数ある丹下作品の中でも、このカテドラルと代々木体育館は別格の出来栄えです。外観からも解るように、上からみると十字架になっていて、しかもそこが光の入るガラス。内部に入るとそれが鮮明に意識されて、天井が光の十字架になっています。祭壇正面の十字架と後ろのスリットから入る間接光のバランスも天才的。構造は、コンクリートのシェル構造。今見ても、感動するし、CADの無い時代に手書き図面でよくこの形を作り出したなーと感心するばかり。意匠と構造設計の見事なコラボレーションです。昔の諸先輩の力作からは、本当に勇気と力をもらえます。今日も一日頑張ろっと。