フラミンゴ・ダイライ・リゾートの水盤の上に、鶴が羽を広げたように配置されたｶﾌｪ、バンブーウイングがあります。緑の丘を右手に見て進むと、やがて水盤が見え、竹の梁と茅葺屋根の建物が姿を見せます。 こちらも、ギアさんの設計によるもの。 真っ直ぐに伸びる橋は、そのまま建物を通過して、池の真ん中のステージに続き、さらにその奥には大きな池が目の前に拡がります。 平面図。 扇形の部分がﾚｽﾄﾗﾝ。厨房やトイレは、図面の左側の飛び出した部分で、ここには土が盛られ、そとからは丘のように見えます。 その丘の上からバンブーウイングを見下ろすと、茅葺屋根が見えます。 そしていよいよ内部へ。内部と言ってもサッシは入っていないので、屋外空間です。1本の脚から両側にはね出した屋根。 この構造体も竹で、風対策としてステンレスワイヤーが張られています。 構造がそのままﾃﾞｻﾞｲﾝとして表現された建築です。 ギアさんの設計した建物には必ず緑が植わります。これは、視覚的な意味合いは勿論ですが、緑の壁によって、強風から建物を守るという意味合いもあります。ベトナムでは緑の成長が早く、あっという間に建物は緑で覆われるそうです。 断面図 客席は、水盤のレベルよりも下げてあるので、より水を身近に感じることができます。 白い煉瓦の部分が厨房やトイレが入るコア部分 竹という素材を用いたシンプルで力強い建築です。