フランクロイドライト 帝国ホテルライト館 中2階のラウンジが空間に奥行をもたらす。

ロビーの椅子に座りますと、大谷石とテラコッタタイル、光の籠の柱で囲まれた重厚な感じをするものの、奥が深く、視界が奥の方まで通っていくので、 囲まれた安心感をもちつつ、伸び伸びとした拡がりを感じることができます。椅子も低く非常に落ち着いた空間で、いつまでも座っていたくなります。 照明器具もオリジナル 奥のほうには床のレベル差がある大きな部屋であるラウンジがあります。 壁が無いので、そのまま視線が奥のラウンジまで通ります。 ラウンジに上がる前にある大谷石の彫刻壁 数段上がると、天井の高いラウンジにでます。 3階に上がる階段踊り場が、ラウンジにはね出すようにとりついています。 その手すり壁のタイルにも装飾タイルが用いられており、壁面に豊かな表情を生んでいます。 上の階はギャラリー ラウンジとロビーを区切る、お地蔵さんのような手すり ロビーとラウンジをつなぐ階段 その右には折り返して2階に上がる階段があります。 階段の先は、ティーバルコニー このラウンジは、建物の左右に対象に着いていて、それぞれ紳士用ラウンジと婦人用ラウンジとなっていました。 こちらが、もう一方のラウンジを2階床から見下ろしたもの 2階は、ぐるりと広い廊下が廻るギャラリーです。 ギャラリーからホールをみます。 2階ティーバルコニー側をみたもの。 ティーバルコニーから大食堂側をみたもの。 大食堂が見える開口。その大空間を支える柱の上部にはこの鳥の羽のような大谷石による彫刻が施されていました。 この明治村に残された帝国ホテルライト館のエントランス部分は、ライトの特徴をあますところなく表現されています。 しかし、大食堂からその先にあったパーラーや宴会場も見たかった。