銀座2丁目 Okura House カルチェブティックが入るシックなビル
銀座2丁目の銀座通りの角地に建つOkura House.。
1873年に大倉喜八郎(帝国ホテルやホテルオークラとの関係が深い)により創業した大倉組商会のビルの4代目です。
1階から3階にカルチェブティックが入り、上階には飲食やオフィスが入る。
デザインを手掛けたのはフランス建築家 シルヴァン・デュビュイッソン氏
3階までに入るカルチェの格式や上品な華やかさを石と大きな開口部デザインで低層部に表現されています。
柱と梁を表現したオーダーを現代風にアレンジしたもので、5本の円柱の両サイドを細いフレームで囲みシャープさと柔らかさを表現しています。
銀座通りに面する側には構造柱はないので、これらは表層フレームですが、やはりヨーロッパの建築家らしいデザインと言えます。
建物の前の道路に建つ街灯は「アーク灯」
日本にまだ電灯がなかった1882年、創業者の大倉喜八郎が電灯を普及するため、ドイツから発電機を輸入して旧大倉本館ビルに据え
アーク灯を点灯したとのこと。日本で最初に電灯が灯った場所でもあるその地に再びそのアーク灯を設置したそうです。
4階から上は、日本の格子や障子からイメージした木調ルーバーで構成した落ち着いた外観です。
銀座通りにはとてもマッチする品格漂うビルです。
外部から内部への自然換気もできるファサード。光と影、夜と昼でその表情は刻々と変わります。
施工は、大倉組商会の流れを汲む大成建設。
鉄骨造で制震装置や非常用発電機を備え、安心と安全にもしっかり配慮。