天然木の練り付け合板はこうして作る

木質系の仕上げ材として、天然木の練り付け合板というものがあります。 貴重な天然木を無垢のまま使うやり方はもちろんありますが、非常に高価。 そこで例えば建具の表面仕上げをチークとなオークとか自分好みの仕上げ材にしたい。 しかもメラミン系の人工材ではなく、あくまで経年変化や色合いを楽しめる天然素材としたい というばあい、無垢の板を0.2mmから0.5mm程度の薄い板にスライスして、それを合板の上に貼り付け、その板を加工して 建具や家具に使うやりかたが昔からあります。 構造はしってはいたものの、どのようにその合板を作るのかは、見たことありませんでした。 今回、旭川の工場見学で、見せてもらいました。   まずは、下地となるべニヤ板の上に薄くスライスした天然木を2人で順番に貼っていきます。 完全な手作業。でも非常に早く正確。 次にプレスして、圧着 下地の板から出た、天然木スライスをカット これでできた圧着練り付け合板ですが、やはりジョイント部分に膨れや、重なりがあるので、 そこをサンドペーパーで削ります。 最後はさらに細かなサンドペーパーで全体をならして完了。 こうして今でも、1枚1枚作られているのですね。 やはり、見ないとわかりません。