針尾無線塔(旧佐世保無線電信塔)その(2) 高さ137mのコンクリートの塔の中 公開済み: 2018年8月23日更新: 2018年8月17日作成者: tomitaカテゴリー: 九州・沖縄の建築, 長崎の建築 3本ある針尾無線塔の中で、137mの3号塔は、内部を見学することができます。 やや、小高い丘の上へと歩いていきます。 近づくにつれて、そのコンクリートの筒がいかに大きいか認識できます。 こちらが、入口。 機能一辺倒と思いきや、エントランスのこの部分は、アーチが用いられ、デザインされていました。 大きな両開きの鉄の扉を開けて中に入ります。 綺麗なコンクリートが打設されているその筒の中に、鉄骨の階段とアンテナ線を張るおもりが置かれていました。 今は、赤い航空灯がつけられているので、定期的に点検するそうですが、その時はこのはしごをひたすら登るということです。 電波塔には一定の間隔で小さな光採りの開口が開けられていて、そこからの光がライン状に塔内部を照らします。 それにしても、すごい高さ。これだけの高さのコンクリートをまっすぐ立ち上げているのですから、なかなか構造的にも大変だったと思います。 外から見ると、水平ラインがいくつも重なるように造られているのが解ります。1回のコンクリートは高さ1m36cmの型枠を丸く組んで打設。 それを100回繰り返しながら、徐々に先を細くしています。密実に打設されているので、打ち継ぎ部分からの錆も見当たりません。手で押し固めて打設されたコンクリートは、耐久性も十分というわけです。 こちらは、正式な入口。 鉄骨のアーチが今も健在。鉄の成分の良かったのですね。100年もってます。 前の記事 針尾無線塔(旧佐世保無線電信所)-その(1) 約136mのコンクリートの3本の塔 次の記事 針尾無線塔(旧佐世保無線電信所)その(3) 国重要文化財の電信室と油庫 関連記事 水平に置かれた円筒と垂直に伸びる円筒。長崎港ターミナルビル 多くの島が点在する長崎ですがその島との連絡をつかさどる船のターミナルビル。 水平ラインに対して円筒形の筒が地面から持ち上げられるように配置され、そこがホールや待合になっています。 その水平に対して大地に置かれた円筒の部分 […] 公開済み: 2018年9月3日更新: 2018年8月24日作成者: tomitaカテゴリー: 九州・沖縄の建築, 建築・設計について, 長崎の建築 圧倒的存在感のある塔の建築 白井晟一 親和銀行懐霄館(かいしょうかん) 長崎県の佐世保市。 昔から港町として栄え、今は佐世保米軍基地があるように日本海軍の重要な港でもあった街ですが、その中に特別な建築があります。 建築家白井晟一が設計した親和銀行本店。白井晟一が親和銀行の設計を始めたのは19 […] 公開済み: 2018年8月12日更新: 2018年8月15日作成者: tomitaカテゴリー: 九州・沖縄の建築, 建築・設計について, 白井晟一 柿沼守利, 長崎の建築 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館(1) 水盤のガラスの建築 長崎原爆で亡くなられた方の追悼記念館です。亡くなられた方の名簿が保管されているとともに、原爆の悲惨さ、愚かさを伝え、 亡くなった方々の冥福を祈る建物。 長崎に行くのであれば、必ず立ち寄りたい場所です。 私の父も長崎で原爆 […] 公開済み: 2018年8月25日更新: 2018年8月22日作成者: tomitaカテゴリー: 九州・沖縄の建築, 建築・設計について, 長崎の建築
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