国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館(1) 水盤のガラスの建築
長崎原爆で亡くなられた方の追悼記念館です。亡くなられた方の名簿が保管されているとともに、原爆の悲惨さ、愚かさを伝え、
亡くなった方々の冥福を祈る建物。
長崎に行くのであれば、必ず立ち寄りたい場所です。
私の父も長崎で原爆に会っており、他人事とは思えない気持ちで訪問しました。
なかなか重い課題に対して、建築がどう対応し造られているか、体感してきました。
ガラスの壁で囲まれたところから中に入ると、丸い水盤が設けられ、水が流れています。
原爆投下後から水を求めて多くの被爆者がさまよった事実から、水の中に建物を埋めこむ発想が生まれたのかもしれません。
丸い水盤を見ながらゆっくり進みます。
このガラスの2つのキューブの軸線上に原爆の投下点があるとのことでした。爆心から250m。
このキューブからの光が下階の追悼空間を照らす構造
丸い水盤の端に設けられた階段を、水の中に入っていくように下ります。
原爆のことを考えながら歩く通路