ホテルムーンビーチ 建物の真ん中を突き抜ける吹抜け 沖縄リゾートホテルの先駆者
沖縄の恩納村にあるホテルムーンビーチ。ホテル建設は1975年。沖縄リゾートホテルの先駆者であるプライベートビーチを持つ、リゾートホテルです。設計は沖縄の大手設計事務所国建の國場幸房氏。
ムーンビーチという名前は、夜に月の光に反射して輝く砂浜であったことからアメリカ空軍パイロットが名づけたと言われます。
半月型の砂浜を囲い込むような建物の配置で、沖縄のガジュマルの木から連想したといわれる柱で建物を持ち上げるピロティーが映えるデザイン。
ピロティーは、風が抜けると同時に、木陰を造りだし、砂浜と街をつなげる役目もあります。今では多くのピロティーにガラスがはめ込まれ、当時のダイナミックな内部・外部空間の連続性は薄れていますが、建物の中心をくりぬいた吹き抜け空間、広い廊下など、大らかさはまだまだ健在でした。
これは建物の真ん中を貫通する吹抜け空間。
上から植物が滝のように吊られています。
南国気分満開
今でも半外部空間であった事が感じられます。
やはり、窓は無い方が良かったか。ビーチ方向をのぞむ。
中央階段は、つい登りたくなる衝動に駆られるデザイン。
シンプルですがどこか客船の手すりを想起させます。
こちらは、駐車場側の外観