神戸北野を歩く(1) 懐かしい安藤建築
神戸駅から坂を上っていくと、異人館が多く残る何本かの通りがあり、そこを散歩するとすぐに建築家安藤忠雄の設計した建物群があります。
1977年竣工の北野アレイ、ローズガーデンができたときは、かなり衝撃的でした。
もう、42年も前の建物なんですね。でもその斬新さは健在でした。
外観は、まとまった形態をしているのに、中に入っていくと外部と内部が織り交ざる豊かな通路空間になっています。
これだけ複雑な形態を上手く成形の建物の中に盛り込んだなーと当時学生だったころ、関心すると同時に、建築の楽しさを教えてもらったような気がします。
店舗が増えた北野において、なかなか迷路のような空間に人が入っていかないのが残念なのですが、テナントはかなり苦戦。
でも隠れ家的なお店は、いつの時代にもあるものですから、けっして悲観はしていませんがね。
こちらは、81年に竣工したリンズギャラリー。
2つの三角屋根の建物がずれて配置され、ここにも更に豊かな外部空間が造られています。
当時は、煉瓦とコンクリート打ち放しだったんですね。
でもこの煉瓦も神戸の街にフィットしていて、温かみもあり僕は好きです。
階段も光の入れ方なんか、素晴らしい。