湯布院 comico art museum (1)黒い焼き杉の壁とシャープな屋根が印象的な美術館 隈研吾

九州大分湯布院のcomico art museumu に行ってきました。 設計は隈研吾氏。 湯布院には磯崎さんが設計した湯布院駅をはじめ、いろいろな建物がありますが 街並みとしては黒い外壁と勾配屋根の建物があちらこちらに見ることができます。 このcomico art museumも外壁は黒。 そこは隈さんですから、黒い塗装もあれば焼杉を用いたものも使っています。 人が触れやすい敷地を囲む塀は、黒い塗装の板貼りでした。 こちらは駐車場からみた外観 comoco art museum いくつかの建物から構成されています。 comoco art museum 一つは美術館。他の3棟は、会社の研修所だそうです。 建物を分断配置することで、湯布院の村を表現したそうです。 建物は杉を焼いた焼杉。一般的には焼杉は現場で焼いたものを貼りますが、やはりススが付着する等問題もあり、 工場で焼いて、しかもススが付きにくい塗装を施してあります。 美術館のエントランス部分。由布岳も見えて絶好な敷地 comico art museum 水盤がエントランスから建物の廻りの囲みます。 外壁の焼杉もそのまま同じサイズをはるのではなくて、木の幅を変えて、陰影がでるように角材を縦貼りにしています。 同じ素材を用いながらちょっとした工夫で、表現に変化をもたらしています。 このあたりが隈さんの材料を活かすデザインなんです。 comiko art museum 屋根は、シャープなライン comico art museum 垂木もシャープ、軒先もシャープ。もちろん樋は無く、雨は屋根を介して床に落ちてきます。これで良いです。 comico art museum エントランス comico art museum ロゴは、原研哉氏によるもの 外回りの塀 comico art museum こちらは児童公園からの外観 comoco art museum