葉山の別荘(1) 海を見ながらゆっくりと上るスロープの玄関アプローチ
スロープは、ゆっくりとした動きの中に、シークエンスの変化を自覚できる優れた建築道具の一つです。
葉山の別荘では2階にゲストエントランスを設け、門からのゆっくりとスロープを造りました。
このスロープを上がりながら次第に見えてくる海の景色や塩の香り、そして波の音を五感で感じ、
この葉山の別荘が建つ場所の優れたポテンシャルを、無意識に感じ取ることができます。
高い塀で囲まれた建物とそこに設けた門扉
門扉を開けると、オーシャンブルーの床がゲストを導きます。
建物に添えられたスロープへと導かれます。
海が近いこの建物を高潮や塩害から少しでも守るために設けた塀の高さは、2.7m
スロープを上る時点では塀しか見えません。
スロープを上っていくと、
やがて塀の頭越しに広大な葉山の海が見えてきます。
ここにきて、ゲストは、この景色と香、音に魅入られます。
海の向こうには、森戸神社の鳥居、裕次郎燈台、江の島、さらにその向こうには富士山が見える恵まれた立地です。
スロープからの見返し
スロープの先にはエントランスのドアが見えてきます。