葉山の別荘(3) 洞窟のようなエントランスホール
スロープを上がると、エントランスホールに出ます。
ここは、柔らかいベージュ色の世界
壁には琉球石灰岩をタイル状に加工し、さらに縁を1枚1枚磨いた120角のタイルを貼りこみました。
床は恐竜がまだ地球を覆っていたジュラ期からの石。ジュラストーンイエローを使いました。
このジュライエローの石の中には、イカの祖先の化石や、アンモナイトの化石があちらこちらに入っています。
これら海からの贈り物である石に囲まれた洞窟のようなエントランスホールです。
ブルータイルの斜路の向こう側には、螺旋階段が見えます。
右の横長の開口部の向こうはゲストルーム
このゲストルームの壁の色は薄いレモン色
1階に降りる階段の手すりは存在感を無くすため、強化ガラスの手すりとしました。
ガラス手すりの小口は、触っても痛くないように、丸く加工しています。
1階からの手すりはスチールの手すり。ガラス手すりとの接合部分は、ちょっと悩みました。
壁の琉球石灰岩タイルには所々に小叩き仕上げのタイルを入れてあり、光が射すと、大きな面に表情が出てきます。
螺旋階段は、カーブした壁の中に組み込みました。
奥には丸い開口
ここから朝の東からの光が入ります。
螺旋階段はコンクリート。天井はボードに塗装なので、どこでジョイントするかも相当検討を重ねました。
完成してしまえば、ほとんど気が付かないディテール。