成城カトリック教会 建築家今井兼次
成城学園前駅から徒歩ですぐの場所にある成城カトリック教会
建物は、建築家今井兼次の設計
今井兼次と言えば、長崎の日本キリスト聖人記念聖堂が思い浮かびます。
確かに空間の優しい雰囲気、テクスチャーや扉に放たれた窓のデザイン等共通するものが感じられます。
こちらが正面
玄関部分
エントランス
そして側面。
柱が外に表れた表現で垂直性を強調しています。
連続する開口部
こちらは、鐘塔のある側
外壁には、丸い穴が7つ、円形にはめ込まれています。
さて内部へ。
構造はRC
天井にはリズミカルな梁が規則正しく並びます。
白いシンプルな空間の中、虹色の光で覆われた正面祭壇に目がいきます。
側面からは白い光が注がれ、祭壇部分は、ブルーのステンドガラスから虹色の光が祭壇部に注がれます。
シンプルがゆえに、とても効果的なデザイン。
正面の祭壇
キリストを囲むようにして7つの丸い光が円形に設けられています。
これは外観にも表れていました。
この7つの星は、15Cイタリアの代表的な画家であるフラ・アンジュリコが描いた
フィレンツエにあるサンマルコ美術館「キリストの変容」からのモチーフと言われ
キリストを中心に弟子の聖ペテロ、聖ヨハネ、聖ヤコブ、預言者モーゼ、エリアなどの
聖人で、神の子としてのキリストの厳粛な神聖を現したものだそうです。
側面からの虹色の光が美しい
こちらは入口側
2階には完成後しばらくしてパイプオルガンが設置されています。
パイプオルガンで、正面2階の丸窓からの光が遮られているのが惜しい。
1階の玄関両開き扉の十字架の光採りも美しい