逗子市 披露山の家 スケッチから始める 外と繋がるアウトドアリビング
建物を設計するときは、まずは現地に行ってその場所の特性というか、場のもつ可能性を感じて、そこから建物の配置や形を考えていくわけですが、この逗子市披露山の家は、クライアントの祖父が建てた家で、その家の一部を解体して、増改築を行うという計画でしたので、まずは既存の建物をじっくり内部、外部ともに調べ、景色とか風、光の入り方等を確認しました。
既存の2階に上がってそこからの景色の素晴らしさに感動。
もう、ここからの景色を建物にすべて取りこむのが最も適した回答だと思いました。
ではどうのようにしたら景色や豊かな自然を室内、室外問わずに感じ取れるのか。
今気持ち良いと考えているのは、屋根の架かった屋外テラス。この場所にはもってこいです。
それで描いたのがこのスケッチ。
既存の建物の一部を東屋として残し、その建物と呼応するようにしたかったので、屋根はシンプルな切妻屋根として
その屋根勾配も併せました。その屋根が海の方に向かって伸びて行って、そこが屋外テラスとなる、極めてシンプルな発想と形態です。
そしてこれが完成形。
思っていたとおりの気持ち良い空間が完成しました。