プレミアホテル門司港(旧門司港ホテル) アルドロッシ設計の門司港を象徴するホテル
門司港の先端で玄界灘・関門海峡と船溜まりの海に挟まれた地に建つホテルがこのプレミアホテル門司港(旧門司港ホテル)です。
門司港駅からホテルに向かって現れる、ホテル正面入り口の門型フレームが、まずは目に留まります。
街に向かって飛び出した赤い緩い曲面を持つ壁は、建築家アルドロッシが「鮫」と命じた外観形態を持ちます。
ロッシの本
ロッシの外観スケッチ 街や海とのつながり
外壁の色
美しい形態のスケッチ通りの外観
その魚のような赤いボリュームの両側にはキューブの事務所棟と宴会ホールが左右対称形に付きます。
いまでは、その機能は変更になりましたが、設計当初は、観光としてのホテルと門司港の地場としてのオフィスが一体化した
建築として、考え出されたものです。
外観デザインはアルドロッシ、内装なインテリアデザイナー内田繁のコンビで完成。完成したのは平成10年
完成してもう20年以上建つ建物なんです。
そのシンプルで力強い形態、ヨーロッパの建築様式をはめ込んだ古来からの建築様式が、まったく時を感じさせない理由なんだと思います。
門司港の海が見える場所から必ず目に留まる象徴的建築になっています。
船が嵐の時に避難する船溜まりからの建物外観
その船溜まりにある旧税関から見た立面。
対称形なのがよくわかります。
建物の下にある基壇は、レストランから出入りできるテラスで、玄界灘と船泊をつなぐように門型の開口が建物に開けられています。
門司の門という門司港自体が持つ歴史の門を開くようなイメージも兼ねています。
空がつながる門型フレーム
つい跨ぎたくなるでしょう?
今ではすっかり門司港のシンボルとして定着しています。