虎屋本店(3)木の床、木の壁、木の天井で囲まれた渋い階段空間と地下ホワイエ
部屋において、床・壁・天井がすべて木で囲まれていたら、いままでの経験ではかなりしんどい感じがしていました。
でも、その木のディテールを考え、細かい木で構成されたら、こんな風になるんだ、っという設計が虎屋本店の地下にありました。
まずは、1階から地下ホールへと降りる階段
こちらも地上階と同じようにカーブしているので、奥行きがあって、先が見えない分、下りていきたくなります。
細かい木板を大工さんが丁寧に貼っています。
2階、3階の店舗もそうですが、これだけの木板を丁寧に施工するのは、大工さんにとっては非常に難しく、根気のいる仕事。
虎屋さんの丁寧なものづくりと共通していますよね。
これが、地下のホール前のホワイエ
廊下部分
細かい板の縦貼りと、水平ラインのデザインで、木、木、木で囲まれていても違和感はありません。
ちょっと床板の幅の狭いのが、木にはなりますが。
それでも見事。ちょっと考え方を改めます。
こちらは、2階の店舗と3階の茶房をつなぐ廻り階段。
この階段のディテールそして、そのデザインに答えた施工技術もまた素晴らしいのです。
階段の踏面の床フローリングの貼り方も手抜き無し。
スチールと細かいルーバー木も美しいです。




