中津市立小幡記念図書館 水平方向に延びるすがすがしい外観 槇総合計画事務所設計
大分県中津市にある中津市立小幡記念図書館です。1993年竣工
設計は、槇総合計画研究所
静かな佇まいの街にそれこそ、街に寄り添うように建っています。
車で探していると、つい通り過ぎてしまうようなスケール感。
それもこの建物のコンセプトの一つで、街並みに合わせたヒューマンスケールの建物となっています。
そう感じるのは、まずは建物の分節化でしょうか。
道から建物に向かって、左が図書館。右が研修室・視聴覚室。
右側の比較的大きなボリュームは、講演や研修、展示、小音楽会も開けるスペースになっています。
ただ、外壁が分節化された仕上げで、屋根もシャープなアーチの屋根になっているので、威圧感など全く感じません。
そして、建物エントランス脇にある屋根に上る階段。
ここに階段があることで、建物単体ながら、街との連続性を感じさせてくれます。
階段をのぼってみます。
奥の左部分は、2階席のロビー兼閉架書庫の入口。
1階の図書館部分の外観
美しい屋根のカーブと、図書室に光を落とすガラス開口部
そしてはね出した1階のノコギリ型の開口部は、机が置かれた読書コーナーです。
開かれながらの落ち着くブース状の読書コーナー
そのディテール
児童コーナーの外壁のディテール
仕上げは、腰までがタイル。その上は塗り壁であり、これも住宅スケール。
駐車場側にある屋根上テラスと中庭をつなぐブリッジ
そのブリッジから図書館を見たところ。
建物を凹凸させて設けた中庭空間
室内へと光を注ぐ屋根が見えます。
防水の立ち上がりが低く抑えられたスマートなディテール
中庭は、タイルの目地とコンクリート洗い出しの床で構成されています。