山口宇部市 渡邊翁記念会館(2) 玄関廻りに見るドイツ表現主義
正面玄関です。
両側の壁には、宇部の工業を担った炭鉱夫のレリーフが掘られています。
正面右側のレリーフ
正面左側のレリーフ
竣工時は、こちらに出入り口がありました。当時は、下駄履きの人がほとんど。そのためここから入って一度地下に降りて履き替えて1階に上がってくる動線になっていたとの事です。
改修時に今のようになりました。
照明も戦前竣工時のまま。
ドイツの強力な軍事力を表した鷲のマークなどが使われています。
館名板
それでは、ホールへと入ります。
エントランスホールです。
マッシュルーム円柱が、効いています。
何と言っても特徴的なのがマッシュルーム型の円柱
オリジナルでは、この色は無く、白だったそうです。壁際の柱は、白いままなので、オリジナルに近いということでした。
色も宇宙的な色彩で美しい。
2階へ上がる階段部分には、村野さんデザインの将来の建築が描かれています。
今の建物みたい。先見性があったのですね。
モダニズム
天井から下がるペンダントは、オリジナルとは異なります。
これが保存されているオリジナル。