ガレリア御堂原(2)アートが映える建築空間
ガレリア御堂原のエントランスホール
大きな吹抜けの正面は全てガラスになっていて、別府の街や空を見渡すことができます。
内側の壁が外に繋がるような感じ。内部と外部の仕上げは異なりますが、上手く素材感が合っていて、壁が続いているように見えます。
外には水盤
こちらの水盤には空が映り込んだり、雨のしずくが紋様を作ったりして、静かな空間に動きをもたらします。
玄関入ってすぐにある、フロントカウンター
正面から
打放の壁と、真鍮のカウンター。素材感が出ていて、美しい。
またガレリア御堂原には沢山の現代アーティストの作品が、飾られています。
このエントランスホールを飾るのは、球体と円形の対となる作品。題名は球体の「Gravity and Grace-ゆだま-」と円形の「Echoes Crystallization」
作家は、大巻伸嗣氏
天井からつるされた球体には、別府の様々な物語や、発展してきた歴史が刻まれています。
また、壁の球体は、発展の裏側の負の遺産というか、開発により失われてきた自然が刻まれます。
明と暗。光と影という二面性を表現した作品です。
こちらは、階段吹抜けの壁に描かれた鈴木ヒラク氏の「ゆらぎから光へ」という絵画作品
階段は、ぐるりと廻りこんで。2階へと誘います。
踊り場に設けられた大開口
階段下にある写真による西野壮平氏によるコラージュ作品「別府温泉世界地図」
西野さんは、この写真コラージュを作るために何日も別府に泊まりこんで、市内のあらゆる温泉に入り、写真に収め、
それを地図のように貼り込んだそうです。
遠くから見れば、川の流れる別府の街を地図化したデザインかと思いますが、
近寄れば、全てがその時撮った写真の集合体であることが分かります。