開場100年 三越劇場(1) 心が躍る装飾美
日本橋三越百貨店の6階にある三越劇場です。
1927年に三越ホールとして造られ、戦前、戦後と続けて開場され、もうすぐ100年になります。
関東大震災で、多くの人が心も身体も傷ついた後、心を癒す意味でも文化的復興が必要という事で、造られたそうです。
白いホワイエ部分から扉を開けて中に入ると、別世界が拡がります。
まずは、外周壁の装飾。
日本産の大理石の柱と、石膏による装飾壁の連続
石膏による装飾壁
そして、天井を見上げると、ステンドグラスの入った照明
2階席を支える見付部分の壁には凝った装飾と美しい照明器具が並びます。
ロココ調の凝った装飾
ロココと言えば、装飾で何もかもを隠してしまうほどのもので、やりすぎ感が疲れさせますが、こちらはそこまでのしつこさは全く感じられません。
素晴らしい手仕事
ここだけでも十分格式が高く、心が躍ります。
照明器具詳細
壁との取り合い部
舞台は、プロセニアニアムアーチですが、その両サイドには三越の象徴でもあるライオン像、しかも羽根が生えているライオン像がしっかりと鎮座
立体的なライオン像
ライオン像脇の扉廻り
足元ディテール
ステージ方向からの見返り
沢山の見学者でした。
座席数は514席
ステージから一番奥の座席まで18mちょっとですから、ステージに近く、客と演技者との一体感があります。
装飾にはいろいろな動物も隠し絵として描かれています。