雲仙観光ホテル(4)高い天井のダイニングルーム 外のテラスも気持ち良い
ホテル滞在の楽しみは食事。
その食事を提供する場所は、きわめて大切な場所です。
いかに心地よく、変に緊張することなく、それでいてゴージャスで非日常を味わえる空間
空虚であってもつまらないし、飾りが多くても落ち着かない。
設計者のうでの見せ所の一つでもあるわけです。
ダイニングルーム入口
ロビーから数段上がったアッパーロビーから中に入ります。
床の仕上げは、絨毯。そして一段上がってタイル。扉の向こうはフローリングとここだけで3種類の床材を使用。
ダイニングの入口のドアに架けられた美しいレース。
クラッシックホテルのダイニングは、どのホテルも天井が高くて気持ち良いのですが、この雲仙観光ホテルのダイニングも気持ち良い。
入った瞬間に誕生の高い大空間が迎えてくれます。
手前にキャッシャーカウンター。真ん中にはグランドピアノ。そして窓に面しながら食卓が並びます。
窓の上ま木の茶褐色が廻り、その上の壁は天井も含めて白
天井にはコンクリートの曲面のある梁が均等に配置され、その間を同じ茶褐色の化粧梁が並びます。
真ん中の開口には、外のテラスに出られる扉が付きます。
柔らかい白い梁が優しく空間を包みます。
床は手入れが行き届いたフローリング。光が反射しています。
夜のディナータイム
厨房側を見る。ピアノの奥には、お皿などを飾った飾り棚がセンターに配置されています。
飾り棚
側面の壁には大きな鏡。
織物のフレームの中に鏡がはめ込まれています。
そしてその上にはタペストリー
側面壁の照明
天井から下がるシャンデリア
このダイニングの廻りにはテラスがぐるりと廻り、テラスにはパーゴラが設けてあって、そこに植物の緑の屋根がつくられています。
ですから直射日光は入らず、緑のこもれびが入ってきます。
ダイニングの廻りのパーゴラのあるテラスに出てみましょう。
アッパーロビーから出てみます。
緑の回廊
出入口を振り返る
ぐるりと廻ります
床にも苔
ダイニングの真ん中の出入り口
気持ち良く食事ができるダイニング空間でした。