リビング・モダニティ展(3)アルヴァ・アアルト 夏の家 

国立新美術館で開催中のリビング・モダニティ展 以前行ったファインランド建築ツアーでは、アアルトの代表的な建築は視察しましたが、この夏の家だけは残念ながら見れませんでした。 アアルト自らの実験住宅であり、夏に滞在した自邸 湖を見下ろす林の中に、中庭を中心とした四角い建物が建っています。右横に伸びるのは増築されたゲストルーム棟と倉庫 リビング・モダニティ展 中庭は、この建物デザインを決定づける第2のリビング。 中庭の真ん中には炉が設けられ、焚火をしてこの火を囲みながらアアルトは友人達と楽しく時を過ごしたそうです。 中庭を囲む高い壁には大きな開口部が2か所。一方には木のルーバーが木立の象徴としてはめ込まれ、もう一方は湖へと視界が開けるように設けられています。 建物には開口が少なく、冬の寒さを防いでいます。 リビングは片流れ屋根がそのまま天井に表れ、それほど大きくない開口が中庭に向かって設けられています。 リビング・ダイニングの切断模型 リビング・モダニティ展 中庭に向かって開口部はありますが、大きな開口はそこだけ。ダイニングには窓は付いておらず、暖炉の火の光を楽しんだのでしょうか。 光を絞って落ち着く空間ですね。   この他、今回のリビング・モダニティ展では沢山の名作に出会えますよ。 是非足を運んでみてください リビング・モダニティ展 インテリア模型 リビング・モダニティ展