日光東照宮(3) 黄金に光り輝く陽明門
一段と高い位置にドーンと鎮座されているのが、平成の大修復を終えた黄金に輝く東照宮の国宝陽明門です。
光があたり神々しく輝きます。この陽明門が据えられている場所は、もっとも大地の力がある場所とされており、東照宮の要の位置だそうです。
陽明門は、京都御所の東の門であり、そこから名前を頂戴したそうです。
沢山の彫刻に飾られた陽明門。上部の高欄で遊んでいるのは子供たちの彫刻。その下の出組の下には大人たち。白い龍は、全て口の開き方が異なり、様々な個性が重要であるとの教えだとか。すべての彫刻には意味があり、平和と安泰をのぞむ徳川家康が好んだ中国の道徳が形にされたと言われます。
白い柱は、左官仕上げで表面には「グリ紋」と呼ばれる渦巻模様が彫られています。全部で12本
正面が3間、奥が2間の平面構成。正面4本で中間4本、奥に4本です。
で、その中の1本だけが、その「グリ紋」が逆さになっており、これを魔除けの逆さ柱といいます。
なぜわざわざ1本だけ逆模様なのか。そこには完璧に完成した建物はいずれ崩壊する。逆に未完であれば崩壊はしない。
という不完全さを残しからだそうです。
それが永久に崩壊しないという魔除けになるという伝えです。
なるほど少しわかるような気がします。写真左の柱が、逆さ柱
屋根は入母屋。
裏面におかれた一対の獅子像。ひとつは空の色、もうひとつは緑。いずれも鮮やかな色彩を放ちます。
この色鮮やかな色彩は鉱物から採れる顔料