軽井沢 エロイーズカフェ 旧ハーモニーハウス 自然に溶け込む外観
軽井沢にあるエロイーズ・カフェ。
戦前両親が宣教師だったこともあり、軽井沢で生活していたアメリカの音楽愛好家エロイーズ・カニングハム女史が、戦後日本に戻り、日本の子供たちに良質な音楽に親しんでもらいたいと設けたのがハーモニーハウスです。
設計を依頼したのは、建築家吉村順三。そのハーモニーハウスができたのが1983年。老朽化が進み、取り壊しの危機もありましたが、軽井沢総合研究所の熱意と努力により、エロイーズカフェと音楽ホールとして蘇りました。吉村さんの作品ということで、その原型を保ちながらの改修だったそうですが、設計当初の趣がそのまま残されていて、吉村ワールドを体感できる建築になっています。
ハーモニーハウスは、1000坪の土地の中に、背を低くして、廻りの自然に溶け込むように建っていました。
吉村さんの外観に関する考え方
エントランスへと導くスロープ。
全体模型です。
大きな片流れの屋根の部分は音楽ホール。トップライトが象徴的。
それに直角方向に横に長い棟は研修・宿泊棟
緩やかな屋根勾配が優しい。
こちらは宿泊棟から見たところ。
基壇と壁のコンクリートの上に木造屋根が載ります。