葉山現場報告 木製サッシ取り付け
建築日誌なので、今進行中の現場のこともちょくちょく入れていきたいと思います。
毎週、現場には監理として行き、その進捗状況を確認したり、施工図をチェックしたり、より良い方向にいくように変更を加えたり、
しています。
詳細図や原寸図で検討したり、できあがり途中の躯体をながめたりすると、やはりここはこのように修正すべきだとか
いろいろな事が頭をよぎります。今では3Dによって、画面上で、ある程度は確認できるものの、やはり実物とは違う。
監理は、図面通りに現場ができているのかチェックするのは当たり前ですが、それ以上の現物としての検討が生じる
大切な行為なんです。
ということで、葉山で工事中の現場も昨年ようやくコンクリート躯体が完成。今週からサッシの取り付け工事が開始。
風が猛烈に強く吹くところなので、しっかりとした木製サッシを取り付けています。
木製のサッシとコンクリートをどのように留めるか。木製サッシにはスチールプレートを釘止めし、そのプレートと
コンクリートを鉄筋溶接で固定。そのあと隙間にモルタルを充填して、動かないようにします。
今回の建物はアールの面がサッシ面ですが、ガラスをアールにすると、複層ガラスの場合、夜間に部屋内から外を見たときに
照明が変な風に移りこんで、落ち着きません。今回は直のサッシの組み合わせでアールの躯体に合わせています。
サッシはヒノキ。塗装は木が経年変化してグレーになる、そのグレー色に近づけた色。
これからが、仕上げ本番となります。