江の島ヨットハウス(2) どこに居ても開放的で明るい室内
江の島ヨットハウスの内部へと向かいます。
高い天井、テラスとの開放的なつながり、ハイサイドライトを持つ浮いた波状の屋根。
ハイサイドライトからの光が、内部天井面を這うように入り込み、どこにいても明るく、開放的。
細い鉄骨柱なので柱は沢山あっても、ほとんど気になりません。水平線と建物の重なりが絶妙ですね。
荷重の一部をこの鉄骨柱が支え、あとの耐震はトイレや事務所を囲むコア部分でもたせています。
ハイサイドライトが効いています。見事な構造。
外部とつながりが感じられる解放感一杯の空間です。とにかく気持ち良い。
屋根の架かる大きな外部テラスは、雨の日でも帆をたためる有効スペース。
またこの建物は、どこからでもアクセスができ、より機能的にも解放されているわけです。
ところどころ屋根に開けられたハイサイドライトから明るい光が室内奥深くまで差し込みます。
構造設計はアラップの徳渕氏。
3次元シュミレーションを行い、換気や光の入り方も検討してハイサイドライトの位置が決められています。
ハイサイドライトは、構造的な弱点になるところですが、ここにオープンビームという鉄骨の梁を挟み込むことで解決しています。
屋根部分のハイサイドライトの納まり
なめらかな曲線屋根。施工はすごく大変だったでしょうね。雨処理にもなかなか苦労するところ。
浮いた屋根へ上がるような綺麗な螺旋階段。上がって見たくなる衝動をもたらすデザイン。
風と光が抜けていきます。
こちらは、以前に建てられていた江の島ヨットハーバーの模型
設計は谷口吉郎氏&山田水城氏。山田氏は、建築家でありオリンピックまで出場したセーラー。
海から帰ってくるセーラー達を力強く迎え入れる船のようなデザインを目指したそうです。海からの立面からスタートした屋根形状。
ヨットの帆のような三角の版を連続させたデザイン。