丘の上から北九州市の街に向けて伸びる2つキューブ 北九州市立美術館(1)
「プリツカー賞」受賞した建築家磯崎新氏の初期の代表的建築のひとつ、北九州市立美術館を訪問しました。
磯崎さんは、プリツカー賞の審査員もされていたので、今頃受賞かと少し遅すぎる感もありますが、とにもかくにも
いままでの日本建築界をいや世界の建築界を引っ張ってきた人であることは間違いありません。
北九州市立美術館は、1974年竣工ですから本年すでに45年を経てるわけです。
最近大改修を終えたとは言え、その外観や内部空間は、当初と変わらず。
今でも十分に新しいというか時代を超えた建築だと改めて感じました。
まずは外観。この建築は街を見下ろす丘の上に建ちます。さらにその丘の上から飛び出す2つのキューブが外観の最大の特徴
基壇の上に、正方形モジュールのアルキャストの筒がドーンと街に向かってキャンティで飛び出しています。
手前左はその後増築された市民に開かれた展示室のあるアネックス
入館するには、まずは階段を登って緑の丘に出ます。
地面から伸びる階段の上に、列柱に支えられた基壇が載ります。
こうして見上げると、二つの筒の巨大さがわかります。
そして、建物の真ん中を貫通するエスカレーターに。
この上昇感いいですね。
筒を見上げたところ。
このキャストで構成された筒は、設計者の意図として四周すべてアルキャストであるはずが、出来た建物の下部はそうなっておらず、
磯崎さんは激怒されたということです。確かに。
エスカレータには乗らず、エスカレーターを左右から挟むような階段を登ってももちろんOK
この階段を登ると、折り返しの踊り場からは、街が眼科に見下ろせます。
筒の影も良いでしょう?
さらに、上からアネックスを見下ろしたところ。
エントランスの扉を開けると、白い大理石の床と基壇、その上に載る建物を貫通する2つのアルキャストの筒
、筒の上のパースペクティブなトップライトのある大空間お出迎えです。
正面の神殿を彷彿させる階段がアイストップに。
その壮大さ、光の降り注ぐ大空間に感動です。
こちらは中央階段からエントランス扉の方を見返したところ。
2つの筒は、そのまま外部へと突き出ていきます。
気持ち良いの一言