嬉野温泉大正屋水晶の間(1) 庭と室内が繋がる、息を飲む美しい空間
九州佐賀県嬉野温泉の大正屋さんに宿泊。
建築家吉村順三晩年の設計の旅館。
その旅館の中庭に面した「水晶の間」に泊まりました。
この空間を泊まることで、体感したかった。
建築は、その場に身を置いて何を感じるかが、すべてですが、旅館となるとやはり泊まることで、じっくりと観察し、感じることができます。
玄関入りますと、正面に洋室。
スペースは大きくありませんが、目の前の庭に対して大きな開口があり、和室にも大きな開口部でつながっているので、丁度良い感じに座れます。
この洋間の天井高さは、2.400m。開口部の腰壁の高さは、床から0.540mでサッシ高さは、1.530mです。巾木高さは0.30m
そしてその左に大きな和室がつながります。一段上がります。和室と洋間の床ぼ段差は、0.175m
そして、主室である和室
和室からの景色は、息を飲みます。
室内と、外部が大きなガラス開口で一つながりになっています。
ポイントは、コーナーのガラス
ガラスを突き合わせて、コーナーに壁や柱を設けないことで、視界が拡がり、自然と庭の方向へと目が行きます。
ここは、角部屋なので、中庭は、右側に拡がって続いていますが、コーナーガラスが右に設けてあるので、そちら側に視線がいきます。
ガラス開口の高さは、天井までの高いものではなく、1.89mと低め。測ってみると低いのですが、感覚的には大開口に感じます。
横へと拡がっているからですね。開口部の長さは、3.650m。真ん中のFIX窓のワイドが1.735mで、両側の引き戸ワイドが同じ0.890mの対称形です。
折れ曲がった短辺方向のサッシワイドは、1.000mでした。
天井の高さは、2.5m
こちらは、床の間