紀尾井清堂 機能の無い建築 素晴らしい手仕事が見える力強い建築
千代田区の紀尾井清堂。
設計は内藤廣氏。
外観は、コンクリート打放の四角いキューブの外側に外皮としてのガラスがまといついているというシンプルで不思議なデザイン。
しかも透明感のあるガラスパネルの間は5cmほど空いています。これは、ガラスのシャープなエッジを見せることで、透明なガラスの存在感を見ている人に解らせる意味があります。
素材感の対比の美
そのコンクリートとガラスの箱に木が組み込まれていて、外観の退屈さを無くしています。
外部の階段手摺と、外壁ガラスを支えるテンション構造との取り合い部分のディテール
内部は、4本の柱に支えられ、中央に吹き抜けのある空間。
そこにてっぺんから光が注ぎ込まれます。
真ん中のホールは、演奏会や、映像展示に使えますし、吹き抜けを取り囲む回廊は、展示場にもできます。
断面模型
機能が無いと言っても、いろいろな使い方が想像できます。
それにしても、木もコンクリートも綺麗。納まりも完璧。