旧前田家本邸 出部屋を有効に配置した拡がりを感じるプラン
出窓や出部屋は、その部屋を少しでも大きく見せる為に使うアイテムの一つですが、前田家本邸でも使われています。と言いましても一つの部屋がとても大きいので、ここでとられる出部屋は、一つの部屋に少しアルコーブ的なスペースを確保し、少し気分が変わる場を作る為に用いられたように思えます。
2階主寝室の出部屋 同じ一つの部屋でも2つのスペースが楽しめます。
書斎
1階の応接室 庭に対して拡がるスペース
平面図を見ますと、大きな部屋のブロックにいくつかの曲面のある出部屋が付け加えられ、平面にも変化と拡がりを感じることができます。
またこの大きな邸宅には光を採り入れる中庭があります。
機能的にも主人とお手伝いさんのエリアがこの中庭を核として分けられています。
規模は大きいですが、まとまりのあるプランですね。階段室のとる割合が全体の数パーセントを占め、ここの重要性が判ります。
1階平面図
2階平面図